(院長小話)

獰猛(どうもう)な野良猫の避妊手術を請け負った獣医がいた。

予備麻酔さえ打てないくらい、猫が騒ぐ。

正直、「そこそこ手慣れた獣医」だと、お手上げのレベル。

予備麻酔さえ打てないとなると、手に負えない。

万事休すか・・・。

と思いきや。

 

彼は違った。

 

回転する椅子にケージを乗せて、グルグルグルグル回して

一瞬、猫の目が回り、フラっとしたところで

予備麻酔を入れるのだそうだ。

発想がすごい。

 


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